「千の丘の国」と称されるほど自然豊かで美しい景観を有する丘陵の国ルワンダ共和国。
アフリカ中央に位置する内陸国で赤道の南側に位置するこの国は、絶滅危惧種であるマウンテンゴリラが生息する国としても知られています。
1994年の悲惨な出来事から「アフリカの奇跡」とも言われる復興をとげたルワンダ。
2022年には日本との国交樹立60周年を迎え、コーヒー業界ではルワンダのコーヒーが盛り上がりを見せています。
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目次
1. ルワンダのコーヒーについて
1-1. ルワンダコーヒーの概要
ルワンダのコーヒー栽培の歴史は、1904年に隣国のコンゴ民主共和国からドイツ人が苗を持ち込んだのが始まりと言われています。そして今の西部州ルシジ地方にて栽培が始まりました。
1930年には、当時ルワンダを支配していたベルギー政府が、1農家あたり70本のコーヒーの木を植えることを義務つけていました。
その後度重なる内戦で国のコーヒー産業は大きく傾きましたが、 1994年の虐殺以降、ルワンダ のコーヒー産業を立て直す取り組みが行われています。それまで農家の軒先で加工されていたコーヒーをウォッシングステーションにおける集約的な加工方法に移行し始めたしたことで品質が大きく高まっています。
2000年代初期には全国で2件だったウォッシングステーションが、現在では200件以上建てられているそうです。
1-2. 生産量
直近(2021/02~2022/01)の統計を参考にすると、輸出量は約28万袋(60kg×28万袋)。世界では19番目の輸出量です※1。
アフリカ大陸では、ウガンダ>エチオピア>コートジボアール>タンザニア>ケニア、に次ぐ6番目です(アラビカ種/ロブスタ種含めた数字です)。
ちなみに1位はコーヒー大国ブラジル(60㎏×4500万袋)、ルワンダのコーヒー輸出量はブラジルの1%にも届かないのですね。そもそも規模も面積も違うので比べても意味がないかもしれません。むしろ伸びしろがある、と言えるかもしれません。ルワンダコーヒーは品質で勝負です!
2. ルワンダの事
2-1. 国の概要
国名:ルワンダ共和国 (Republic of Rwanda)
首都:キガリ (kigali)
国土※2: 約26,300k㎡で、四国の約1.4倍、長野県2個分くらいの大きさです。
1人あたり名目GDP※3: 816米ドル(2020年)。世界では177位です。同じアフリカのコーヒー生産国であるエチオピアは994米ドル、タンザニアは1,110米ドル。決して楽な暮らしが出来ているとは言えないと思います。
主な輸出品※2: 金、石油、茶、コーヒー、錫(スズ)。ルワンダにおいて農業はGDPの約34%を占め、全人口の約70%が従事する主要産業です。
2-2. ルワンダのいい所
その➀
ルワンダは環境への取り組みにかなり配慮しています。
スーパーのビニール袋の持ち込みが禁止されていたり、月に1度ウムガンダという国民も大統領も全員で街を掃除する日があったり。街中にゴミひとつ落ちてないという話はよく聞きますが、本当にスゴイ事だと思います。コーヒー生産にもきっと通じる事があると思います。
その②
暮らしやすいこの気候。赤道直下ではないものの近くを通っており、暑いと思われがちですが、「千の丘の国」の名のとおり丘が多く標高が高いため、年間を通して15〜25度程度らしいです。「アフリカの軽井沢」と言う人もいるとかいないとか。
その③
動物王国として有名で、絶滅危惧種マウンテンゴリラが見れるトレッキングツアーがあるそうです。ひとり1,500米ドルととても高いのですが、人気ツアーのようです。
2-3. ルワンダ人の娯楽
街に出れば娯楽はそれなり多いと思いますが、コーヒーの栽培が行われているような田舎では主に3つが目に付くそうです。
・ひたすらおしゃべり
・テレビでサッカーを観る
・Igisoro(イギソロ)
知ってます?これをやっている人がとても多いそうです。カリブの島の人々のDominoのような感じなのでしょうか?
以上、最後までご覧いただきありがとうございました!!
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※1:米国農務省より
※2:外務省より
※3:世界銀行より