ご存じのとおり、NifCoffeeの「ふつう」「ふかいり」は味わいのコンセプトのもと、随時オリジンを変更してお届けしております。 内容は旬のスペシャルティコーヒーから厳選していますので、シングルオリジンのコーヒーとしてもお楽しみいただけます。 12/24からの「ふかいり」の内容は、ペルー「ジャクタパタ農園」に替わり、パプアニューギニア「コセン農園」を焙煎しています。 パプアニューギニア?南の島のイメージが強い島国ですが、実は4000m級の山が連なる山岳地帯もあり、コーヒーの名産地なんです。 パプアニューギニアのコーヒーの事などを知ってもらえれば、より美味しく楽しんでもらえると思います。
商品に同封してある、カード記載のクイズ答えを先に知りたい方へ
Q1:日本から7時間ほどのフライトで行くことのできるパプアニューギニア。時差はどれくらいあるでしょうか? → 3-4. 日本からの行き方
Q2:パプアニューギニアの有名な民族舞踊●●ダンス。正しくは?
A.ビンビンダンス B.シンシンダンス C.リンリンダンス → 3-3. 民族舞踊
1. 商品説明
1-1. 商品概要
地域:山岳地方ジワカ州ワギバレー
標高:1800m~1900m
精製:ウォッシュト
品種:ブルボン、ティピカ、アルーシャ
1-2. 味わい
「ふかいり」の焙煎度にすることで、濃厚な甘苦さが楽しめることはもちろん、ビターチョコレートやヘーゼルナッツような余韻も感じます。
1-3. 産官共同プロジェクト
「コセン農園」は、パプアニューギニア・コーヒー協会(CIC)で長い間栽培指導を長年行っていたケニー博士が主導し、コーヒーの品質向上を目指す国家プロジェクトのもと運営されている農園のひとつです。
集落の人々が自ら品質の高いコーヒーを生産できるよう支援しているこのプロジェクト。「Mini Grid Transmission system」という小規模太陽光発電設備を電気の通っていない集落に設置し、コーヒーの加工機械に必要な電力を賄う取り組みなどを行っています。
ケニー博士
1-4. 担当者泣かせ?
700とも800ともいわれる部族が暮らすパアニューギニア。部族意識が強く、彼らをコントロールするには一筋縄ではいかないようです。
上記の国家プロジェクトも決して順風万端とは言えず、課題は少なくないようです。具体的に言うと欠点豆の混入が多いんです。泣
ただし、そこはご安心ください!私達nifcoffeeは焙煎前の生豆選別(欠点豆の除去作業)を徹底して行いますので、クリーンで均一な味わいを実現しています。産地の課題を感じさせない、むしろ素材のポテンシャルを感じてもらえる品質に仕上げております!
課題があるという事は、まだまだ品質向上が見込める可能性を秘めた産地と言えるのではないでしょうか?がんばれケニー博士!
さすがにこんな格好でコーヒー作りをしていることはないと思います。笑
2. パプアニューギニアのコーヒーについて
2-1. 生産地ワギバレーWahgi Valley
主要輸出入港のLae港からパプアニューギニアのほぼ中央をつなぐ高速道路「ハイランズ・ハイウェイ」。山岳地帯と港とを繋ぐこの幹線道路はコーヒーの運搬に欠かせない、まさにコーヒー産業の生命線を担っています。
その沿線、ウィルヘルム山(4509m)を有するビスマーク山脈とクボル山(4539m)を有するクボル山脈の間の谷、マウントハーゲン(西部山岳州)からゴロカ(東部山岳州)にかけてのワギ川流域が「ワギバレー」という有名なコーヒー産地です。
2つの山脈に挟まれた谷は、肥沃な土壌に恵まれており、コーヒーの他にお茶なども栽培されています。
goroka付近で撮影。写真中央に流れる川がワギ川
2-2. 生産量 世界で何番目?
品質の高いとされるアラビカ種の生産量を見ると、世界の生産量の95%以上を占める上位15位圏内には入っていません(16位以降のデータが不明でした)。
一方で工業用コーヒーが主なロブスタ種を合わせた全コーヒー生産量を見てみると、750×1000袋(1袋=60kg)で19番目の生産量(世界の生産量の僅か0.4%ほど)です。※1
3. パプアニューギニアについて
3-1. 国の概要
パプアニューギニアは、世界で2番目に大きい島・ニューギニア島の東半分及び周辺の大小600の島から成る島国です。赤道直下の国と言われていますが、ニューギニア島は赤道のやや南に位置しています。
首都:ポートモレスビー
国土※2:約46万平方キロメートルで、日本の約1.25倍です。
人口※2:約878万人(2019年)
公用語:英語。ただし800を超える部族言語があるとも言われています。
1人あたり名目GDP※3:2,651米ドル(2020年)。世界では137位です。近い数字で言うと、フィリピンが3,323米ドル(128位)、ラオスが2,587米ドル(138位)です。
主な輸出品※2:液化天然ガス、金、原油、銅、ココア、コーヒー、木材、パーム油
3-2. 気候
気温は年間を通してさほど変化はなく、首都ポートモレスビーの平均気温は約27度、高地では18度くらいで、夜間は10度くらいまで下がることもあるそうです。
一方で、コーヒーが栽培される山岳地域に行くと、朝は霧に覆われますが、日中は赤道近くのためビリビリとした日差しを感じます。と思いきや、突然スコールに襲われたり、夜になると一気に寒くなる。そのことから1日で1年の気候を繰り返すと言われています(某海賊漫画の世界みたい?)。
3-3. 民族舞踊
数百もの部族が存在するとも言われているパプアニューギニア。民族舞踊の「シンシンダンス」は、部族によって着るものから音楽まで全く違う様式だそうです。
また年に一回、主要な町では周辺民族のシンシンショーを見ることができるお祭りが催されるようで一大観光イベントになるのだとか。
3-4. 日本からの行き方
パプアニューギニアへは成田空港から週2回、首都のポートモレスビー行きの便が就航しているそうで、片道6.5時間ほどで行けるそうです。ハワイより早く着くんですね。
時差は首都のポートモレスビーでたったの-1時間。時差ボケは心配なさそうです。
ただし、ワギバレーのような主要コーヒー産地へ行くには、ポートモレスビーからの陸路はなく、さらに空路での移動が必要です。
4. ちょいネタ
4-1. JJ、暗黙の了解?
グレーなお酒、ジャングルジュース。略してJJ。第2次世界大戦時に日本兵が焼酎の作り方を現地の人々へ伝えたことがルーツなのだとか。
パプアニューギニアは「ゲゲゲの鬼太郎」作者の水木しげるさんが駐留していたことでも知られていますよね(JJとは関係ないですが)。
4-2. 世界一「映える」鳥
「極楽鳥」の名で知られているフウチョウはパプアニューギニアの国鳥とされています。
特に雄の飾り羽根は世界一美しいとも言われ、シンシンダンスは雄の求愛ダンスを表現していると言われています。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました!!
アラフォー男子としては、少年ガンガンで連載していた「南国少年パプア君」や機動戦士ガンダムの「パプア級補給艦」に触れたかったのですが、余談すぎるのでやめておきます。
※1:米国農務省より
※2:外務省より
※3:世界銀行より