マイルドコーヒーの本命・コロンビア。その中でも飲みごたえがあり、品質の高いコーヒーが採れる南部のエリアからのご紹介です。写真からも熱意があふれている農園主のカミーロさんは“至高のコロンビアマイルド”を目指してコーヒー作りを行っています。農園の従業員や近隣の地域社会への貢献も積極的に行うサスティナブルな営農も高く評価されています。
5/16出荷分から「ふかいり」の内容は、ルワンダ ルワムウェルWSに替わり、コロンビア サントゥアリオ農園を焙煎します。素材の持つマイルドで滑らかな個性、深煎りにすることでキャラメルのような甘い香りも感じる味わいに仕上げています。
Nif Coffeeの「ふつう」「ふかいり」は味わいのコンセプトのもと、随時オリジンを変更してお届けしております。 内容は旬のスペシャルティコーヒーから厳選していますので、シングルオリジンのコーヒーとしてもお楽しみいただけます。
目次
1. 商品について
1-1. 詳細情報
地域:カウカ県ポパヤン
標高:1,850m~2,100m
精製:ウォッシュト
品種:ブルボン
アンデス山脈の西部山脈と中央山脈に挟まれているポパヤン台地は、標高が高く気温も低いため、優れたコロンビアコーヒーを生産するエリアのひとつとして知られています。
農園の様子。 約255ha(東京ドームの55倍)もの敷地、日本百名山のひとつ谷川岳(群馬/新潟、1977m)の山頂と同じくらいの標高という雄大な環境のもと、このコーヒーは作られています。
カミーロさんの住居でしょうか。独特な配置ですね。
1-2. 味わい
素材の持つマイルドで滑らかな個性、浅い焙煎だと酸をしっかり感じ楽しめるのですが、深煎りにすることで角が取れ、柔らかな舌触りとキャラメルのような甘い香りを感じるように仕上げました。 飲んで納得。確実に彼の目指す味わい“至高のコロンビアマイルド”になっていることを感じてもらえると思います。
1-3. 価値あるサスティナブルな取り組み
農園のオーナーであるカミーロ・メリサルデさんは1999年、農園設計を行う事からコーヒー作りを始めました。そして現在は苗木の扱いや収穫・精選に至るまで細かく記録し、高度なマニュアルを作成し生産を管理しています。 有機肥料のみを使用し、農薬の散布も行わない。農園の従業員や近隣の地域社会へも積極的に行っていてサスティナブルなコーヒーとしても価値ある商品と言えます。
2. コロンビアのコーヒーについて
2-1. 世界で3番目の生産量
世界のコーヒー生産量を見ると、コロンビアはブラジル、ベトナムに続く3番目の生産量を誇り、全体の約8%強を占めます(1位ブラジルは約33.5%、2位ベトナムは18.5%)。
しかしながら、高品質のアラビカ種の生産量にフォーカスすると15%強で堂々の2位(1位はブラジルで約40%、3位はエチオピアで約8.5%)。ブラジル・コロンビアの上位2国で世界の生産量(アラビカ種)の半分以上を占めているのですね。※1
2-2. 1年で2回収穫!?
コロンビアでは1年で2回コーヒーの収穫があり、それぞれメインクロップとミタカクロップと呼ばれています。多くの国は年に1回の収穫なのにとても不思議です。さらにコロンビアの国土は南北に長く、収穫のタイミングがちょっとずつズレるため、1年中どこかの場所でコーヒーの収穫がされている国なのです。 という事は、いつでも穫れたてのフレッシュな風味を楽しむことができます。
3. コロンビアの事
3-1. 国の概要
国名:コロンビア共和国(Republic of Colombia)
首都:ボゴタ
国土※2:1,139,000万平方キロメートル(日本の約3倍)
人口※2:5,034万人
公用語:スペイン語
1人あたり名目GDP※3:5,391米ドル(2020年)。南米12か国中では、8番目です。
3-2. コーヒーが世界遺産
2011年、コロンビアのコーヒー生産地の景観がユネスコの世界遺産になりました。山間部の急峻な地で150年以上、数世代にも渡りコーヒー生産を続けている、北西部のカルダス県・リサラルダ県・キンディオ県・バジェデルカウカ県にある地域が「コロンビアのコーヒー産地の文化的景観」として登録されています。
参考)全日本コーヒー協会:コーヒーと世界遺産 Vol.2
4. ちょいネタ
4-1. 3桁電話番号サービス?
意外なところで意外な共通点があると親しみを感じるのが人情というものでしょうか? 日本では「110」が警察への緊急番号と知られていますね。最近では「171」が災害用伝言ダイヤルとして浸透してきています。 そして、3桁の電話番号は世界中にも存在し、アメリカの「911」は有名なところ。 もちろんコロンビアにも3ケタ番号はあり、日本と同じ番号で同じサービスが提供される番号があります。 それが「117」の時報です。 ちなみに日本では「119」が救急・消防への緊急番号ですが、コロンビアでは救急は「132」、消防は「119」と分けて扱われています。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました!!
※1:米国農務省より
※2:外務省より
※3:世界銀行より